そこ、カラクリじゃないんです。
大阪泉州岸和田 初音の桐たんす
職人の粟田です。

先日、阪急うめだ本店の催事に出展してきました。
今回、たくさんのお客様とお話しする中で、感じたことがあります。


カラクリ箪笥をご覧いただくと、皆さん「すごーい!」と驚いてくださいます。
ところが、カラクリをご紹介する途中に、上の引出しを閉めると下の引出しが少し開く現象を見て、
「これがカラクリなんですね!」
と言われることが何度かありました。
いやいや、
これはカラクリではありません。
桐箪笥は気密性が非常に高く、引出しを押し込むと中の空気が圧縮され、その空気の力で別の引出しが押し出されることがあります。

昔は桐箪笥では当たり前の現象でしたが、今ではご存じない方が多くなったようです。
少し寂しくもありましたが、それだけ桐箪笥に触れる機会が減ってしまったということなのでしょう。

だからこそ、私たち職人は「作る」だけでなく、桐箪笥に息づく技術やその魅力を伝えることも大切な仕事なのだと、改めて感じた催事でした。








