職人目線で?EXPO2025
EXPO2025 大阪関西万博に行ってきた
仕事ではなく、プライベートである。
開幕前から桐たんす職人としては大屋根リングが気になっていた。
理由は”木組み”が好きだからである。
京都きよみずの舞台などに代表される、貫接合(ぬきせつごう)という
伝統工法をこの令和の時代にアップデートして組上げられている。
世界最大の木造建築物
界隈では木が腐ってるだの、ボルトだらけだの、ゆがんでるだの、
ネガティブなものが多い。
百聞は一見に如かず
圧巻であった。
大手ゼネコン企業体3社が別々の場所から
それぞれリングを作り上げてちゃんと円につながっていること自体すごいと私は思うのだ。
3社それぞれの貫接合の仕口も確認でき満足であった。
特に大林組が請け負ったリングの北東部分の
クサビを打ち込むのではなく
ボルトでジャッキアップする工法は流石である。

大林組
加えて、木材の使い方も違った。
(すべての材料を見て回った訳ではないが、)
ええの?と少し驚いた。

4本接ぎ

2枚接ぎ
この北東部分は一番来客の多い東ゲート入ってすぐだからなのか、たまたまなのか。
大林組のこだわりなのか。

幅広材を使用
初音の桐たんすのような贅沢な作りである。

木目にこだわる初音の家具
やはり材料の使い方、木目の良しあし、木組みホゾ組にこそこだわりが出る。
そこにメーカーの差が出るのだなと、改めて気付かされた次第である。
桐箪笥のこういう違いを皆様には見ていただきたい。
大阪夢洲、時間とお金が許せば、
月に一度は行きたいなと思っている次第である。