東大阪のH様のおばあ様が使っておられた小袖の桐箪笥をお孫さんがお使いになられるので、私どもに洗い替え修理のご依頼がございました。
お孫さんはお着物が好きで着る機会がたくさんあって、新しい桐箪笥も私どもでご購入してくれました。

私どもで洗い替え前の状態の古い桐箪笥が

丁寧に手直しすれば今回もこのように、蘇らすことができました。

修理前と修理後の比較写真をご覧ください。

 

 

これだけ拡大写真で比較していただける写真を掲載できるのも、洗い替え修理の技術の高さをアピールさせていただいています。

決して他の工房ではこれだけ綺麗に直せるところはないでしょう。

それだけ私どもの職人の技術の良さを知っていただきたいのです。

古い桐箪笥は日本の宝ものです。今販売されている桐箪笥のほとんどは偽物の桐箪笥で洗い替え修理自体できません。そんな桐箪笥を本物の桐箪笥だと思って使っておられるのが今の現実です。

いい桐箪笥職人が居れば、時間と費用はかかりますが、このように手直しできるのです。

この事を多くの日本人が気付いて欲しいです。

まるで同じ桐箪笥とはだれも思わないと思います。

古い桐箪笥と言わなければ、新品の桐箪笥の製作事例でもわからないと思います。

こんな技術を何とか後世にのこしたいのですが・・・・

洗い替え修理も値段の安いところにお見積りの段階で負けてしまいます。とても悲しく思います。
全く工程が違うのに、出来栄えやなおし方も全く違うのに、価格で負けてしまいます。

私どもは適当でいい加減な仕事はしたくないので、大切な思い出の桐箪笥をちゃんと直せる工房でありたいからです。

こうしてあげることで、再び命を吹き込んであと何百年も美しいまま使用できるのです。

 

大阪泉州桐箪笥の初音の桐箪笥の職人の考え方と技術は誰にもまけません。

古い桐箪笥を捨てないでください。

今ならまだちゃんと手直し出来る職人がいます。

背板も傷んでいても私どもの桐箪笥職人なら

このように綺麗になります。割れに対しての入れ木も完璧です。

粗悪な桐箪笥の洗い替え業者の洗い替え修理とは全く違う伝統ある本物の仕事とはこのような仕事を言います。

８０年前の金具も汚れをとってから再メッキを施します。今回は金消し色にメッキ直しさせていただきました。
この仕事も他社のように、新しい簡単な安価な金具にすべて変更する方が簡単なのです。

 

昔の金具も蘇らせるのです。（ただ金具によっては取り外す時にどんなに丁寧に作業しても、残念ながら錆びていたりして壊れてしまうものもあるのでご理解いただいています。）

今回は無事にすべての金具を全部壊れずにメッキ直しできました。

こうしてあげる事でおばあ様の思いがお孫様に引き継いでもらえるお手伝いさせていただける事は桐箪笥職人ならではの幸せです。

是非　全国にも古い桐箪笥が沢山ございますが、どうか粗悪なモラルのない洗い替え修理業者に依頼しないでください、とても品質のいい桐箪笥が台無しされます。

よくホームページをご覧になり、本当にその業者が信じられるのかを見極めないといけません。送料無料だとか、年間何十本もなおしているとか、一人でしているから経費がかからないから安いだとか、完成した仕事を見てもらって後でお振込みしたもらえばいいだとか、そんな業者でトラブルになった方から後でご相談されますが、もうあとの祭りで、もとの桐箪笥の状態に戻す方が何倍もの費用がかかります。

ほとんどの方が泣き寝入りされているのが、洗い替え修理の現状です。
今回ご依頼いただきました、Ｈ様わたしどもをお選びいただきました本当にありがとうございました。
そして　新しい桐箪笥と一緒にお届けさせていただきます。桐箪笥の伝統工芸品の良さに気づいていただいたＨ様にお使いいただけるのは、本当に嬉しい限りでございます。本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願い申しあげます。