工房で一番古い機械
きしわだの桐たんす、初音の桐箪笥工房
職人の粟田です。
工房で一番古い機械はこれ。

昇降盤です。
父や藤原さんはよく言っていました。
「これはワシらより古い」
創業100年を超える桐箪笥工房です。
レジェンドたちが言うのだから、本当なのでしょう。

モーターの銘板を見てみると、
あの東芝の前身
「芝浦モートル」
「東京芝浦電気株式会社」
の文字があります。

調べてみると、このモーターは昭和30年代のもののようです。
レジェンド達が田中家具製作所へ仕事に来たのは昭和27年。
そう考えると、このモーターは途中で交換されたものかもしれません。
本体にも手がかりになるような刻印は見つけられず、いつ作られた機械なのか正確にはわかりませんでした。
それでも、ひょっとすると初代・田中幸三郎が創業して初めて揃えた機械の一つかもしれません。
だとすれば、この機械は工房の歴史そのもの。

古い機械ですが、今でも現役。
スイッチやベルト、傷んだ部品を交換しながら、長い年月を働き続けてきました。
定期的に油をさし、手を掛けてやると、機械もちゃんと応えてくれます。

創業以来の仕事を、長い年月にわたって支えてきてくれた機械。
今日もこの昇降盤は、変わらず工房で働いてくれています。









