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こだわり桐箪笥の社長ブログ 先日もお話しさせていただいた、桐の松山の最高級桐箪笥を洗いの工程のご紹介!

先日お話しさせていただいた、桐の松山の最高級桐箪笥を洗いの工程のご紹介させていただきます。

あまり私どもの技術をホームページでご紹介させていただく事はないのですが、
本当の洗い修理とはどのようにするのかをこの桐箪笥を例にあげてご紹介させていただきます。

まず 丁寧に金具を取り外します、折れないように慎重に外すのです。
桐箪笥の金具は緩まないようにしっかりと取付られているので、外すにも力とコツが要ります。

そして全てはずして、金具をメッキ直しをする下請けの業者に出します。
金具は昔の金具を再び再メッキする事の方が新しい金具に簡単に交換するよりも
手間暇がかかります。その分費用もかかるのですが、私どもは元々付いている金具を出来る限り再生するのが、こだわりなのです。

そして、屋外で熱湯で洗います。この作業の事を「桐たんすの洗い」と言われるようになったのかもしれませんね、この様に洗える箪笥は桐箪笥だけです。(洋家具は洗えません)

扉1枚1枚丁寧に洗っていきます。私どもは洗うのに得意な若い社員がいます。

しかしこの大きな幅の桐たんすは2人で洗わないと移動ができないので、若い職人に手伝ってもらって一緒に洗っていただきました。

上戸には、蒔絵(まきえ)の絵が入った高級な桐箪笥です。
この様に蒔絵(まきえ)の絵を傷めないよう慎重にゆっくりと作業をします。

絵は、取れてしまうと思われていますが、それがとれないんですよ。

その後 この様に乾かします。

内部も何度も洗って着物の樟脳の臭いを出来るだけとるようにします。

この作業も今は行わない工房もあります。濡らして乾かす手間も省いてしまいます。

サンダーで表面を磨き濡れたタオルで吹き上げるのです。
それは本当の洗いではありません。
ちゃんと何度もお湯で丁寧に洗うことで、何十年のよごれを取らないといけません。

高級な桐箪笥の組手がご覧いただけます。桐箪笥側面の棒通し金具をあけている形も見えます。

さすがに松山家具のいい桐箪笥です。いい職人が作っています。
この様に何十年前のいい職人の仕事を再度勉強することも、桐箪笥職人にとって刺激になるのです。

この後屋内で時間をかけて乾かしてから、傷んだ箇所の修理作業へと移ります。

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