大阪泉州桐箪笥の用語集

大阪泉州桐箪笥用語集

泉州【 せんしゅう 】

和泉国の別称。現在の大阪府南部。
泉州地域とも呼ばれる。現在の岸和田市 泉大津市 和泉市 貝塚市 泉佐野市のあたりの総称

【 きり 】

キリ(桐、学名:Paulownia tomentosa)は、ゴマノハグサ科(あるいはノウゼンカズラ科、独立のキリ科 Paulowniaceaeとする意見もある)キリ属の落葉広葉樹。

との粉仕上げ【 とのこしあげ 】

伝統的な桐たんすの塗装の方法。
土を砕いたものを水に溶かして使用する
桐箪笥独自の上品な木目を際立たせる塗装で、仕上げの綺麗さで箪笥の価値が上がる。
職人の技術の高さがあらわれる仕上げです。
砥粉仕上げ

焼桐時代仕上げ【 やきぎりじだいしあげ 】

桐の板目や柾目を塗装で、焼きあげた風合いの、
桐箪笥の仕上げ方の1つです。

砥粉仕上げより、手垢や汚れが付きにくいのが特徴です。
しかし、水やあぶらや酸性の性質に物には弱く、色あせたり、
する事は、ございます。
最近は、人気のある仕上げ方で、様々な箪笥に用いられます。

焼桐時代仕上げ

オイル仕上げ【 おいるしあげ 】

天然の自然オイルを桐表面に施した仕上げ方で、
汚れや水にも強いのが特徴。
仕上げに時間がかかりますし、洗い替えをする場合は、
削ってしまわないと、汚れがとれませんが、
現代の生活の中では、一番扱いが簡単にできる仕上げ方です。
色々な色を着色する事が出来ます。
天然オイル仕上げ

蒔絵【 まきえ 】

蒔絵とは、日本独自の工芸技術として1500年も昔から日本にある技法です。
桐の生地の上に漆(うるし)を接着剤代わりにして純金箔、純金粉、
銀粉又は螺鈿(貝殻の裏の奇麗に光る部分)等を蒔(ま)きつけて行き模様(絵)として完成
させていくので蒔絵と呼ばれます。高級な桐箪笥にのみに、施されます。
この様に絵柄がつながった蒔絵は、最も高級です。
近年では、私どものように、蒔絵の桐たんすを、お作りできる工房は、
少なくなっております。日本の伝統工芸を残していきたいですね。

蒔絵

天丸型【 てんまる 】

桐たんすの形の一つ。
天板と胴板を蟻組手で、接合して丸くしたもの。
天丸

胴丸型【 どうまる 】

桐たんすの形の一つ。
7分板と3分板で厚みを持たせた胴板を、左右両側を、丸い形に削りだした型の事を言います。
大阪泉州桐たんすが、胴丸型の発祥の産地で、重厚で柔らかいデザインは、
人気がございます。
胴丸

胴厚型【 どうあつがた 】

側面の厚みを従来の箪笥の2倍(45mm)に、して、上品さと、重厚さを追求した型。

天板と胴厚の部分を、蟻組手で接合いたしており、丈夫な作りに仕上げております。

胴厚型の拡大写真

前飾り【 まえかざり 】

桐たんすの開き戸に使用する金具の事を、まえかざりと言います。
種類も豊富で、金銀の房を付ける事が、あります。
高級感のある華やかな物や、おとなしいシンプルな、デザインのものまで、
種類もたくさんございます。

前飾り

取っ手 鍵座【 かぎざ 】

引き出しに付いている金具を、取っ手と言います。
また、右側にスライドして、鍵をかげるように出来る金具を鍵座と言います。
ご紋をかたどった鍵座から、最近は、取っ手にデザインを合わせた鍵座もございます。

取っ手と鍵座

戸引手 金具【 とびきて 】

引戸に付けている金具をとびきてといいます。
その金具に、指を入れて、左右に引き戸を動かします。
とびきて 金具

隅飾り【 すみかざり 】

胴丸の桐たんすの丸い角(隅)に付ける金具(装飾)の事を言います。
別名(胴巻き金具) とも、言います。
隅飾り

兆番【 ちょうばん 】

桐たんすの開き戸びら(お盆が収納されている部分)を、箪笥本体に、取り付けるための金具
開き戸びらに通常は、4枚の兆番が、取り付けられます。開き戸びらが大きい場合は、6枚や8枚、取り付ける場合が、ございます。

取り付け方も、写真のような、昔からの伝統の桐たんすの金具取り付け技法である、
「両堀り(箪笥本体側と扉側の両方を、ノミを使い丁寧に掘って兆番を取り付ける技法の事 )の技法」
で、埋め込んで取り付けられた開き戸びらは、何十年と使用しても、狂いが少なく、しっかりと開き戸びらを固定できます。

このような、両堀りの技法で、開き戸びらを、取り付けられた桐たんすが、
最高級の桐たんすを証明する1つの目安となります。

桐たんすの購入の際は、必ず両彫りの技法で、兆番が取り付けられている。
桐たんすを、選びましょう。

兆番の両堀りの取り付け写真   両堀り技法で取り付けられている兆番

油単【 ゆたん 】

桐のたんすを、色焼けや、ほこり、汚れ、から守るのための綿製のカバーの呼び名。

様々なお色からお選びいただけます。
家紋やお名前を、入れることが出来ます。

油単をかけた写真

夫婦箱【 めおとばこ 】

桐たんすの引き違い戸の中にある、小引き出しのこと。
夫婦箱

並び【 ならび 】

3つ並んだ小引き出しのことを、並びといいます。

並びの真ん中の引きだしは、外側から、鍵が掛けれます。
左側と右側の引き出しは、栓止めによって、鍵がかけれます。
桐たんす 並びの引き出し

栓止め【 せんとめ 】

3つ並んだ(並び)小引出しの、真ん中の引出しを抜いて箪笥本体の、
引き出しが入っていた棚板の部分に、スライドする細い部品が、
左側と右側に付いてあります。(隠し鍵をかけるための)の部品を栓止めと呼びます。

この部品を指で、左右とも外側にスライドさせていただきますと、
左と右の引き出しを、ロック(鍵)する事ができます。
そして、真ん中の引き出しを箪笥に戻して、鍵をかければ、
並び(3つ)の引き出し、すべてにロック(鍵)をかける 事ができます。

左側や右側の引き出しが、あかない場合は、栓止めで、ロック(鍵)されている場合が、
ございます。無理やり引き出しをひっぱらないで、一度、並びの真ん中 の引き出しを、
抜いて、栓止めが、かかっていないかを、確認してください。

引き出しの栓止め   栓止め

中棚【 なかたな 】

開き戸の内部にあって、お盆とお盆の大きな空間にある固定棚の事です。
中棚は、お家で例えますと、丈夫なお家をささえる柱の役目をしています。

中棚は、桐箪笥のお盆の入る大きな空間にあって、側面と側面そして背板をつなげて、
いる固定棚で、桐たんすを、何十年、何百年、使っていただくための、
なくてはならない部材です。

高品質な桐箪笥には必ずございます。桐の箪笥の強度を保つ為の重要な部品です。
桐たんすの購入の際は、必ず中棚が付いている桐たんすを、選びましょう。
なかたな 中棚

 

引き戸【 ひきど 】

桐箪笥の上の方に、ついている。戸が左右に動く部分の事です。
引き違い戸とも言われます。右側にスライドしたり、
左側にスライドしたりして、動かせる部分を引き戸と呼びます。

引き戸

普通盆【 ふつうぼん 】

桐の箪笥の開き戸の内部に、入っている。着物を収納する部分を、お盆といいます。

そのお盆の形「デザイン」によって、様々な呼び方がございます。
まず、初めに、側面や形を、削りだしたり、丸めていないお盆の事を、普通盆と呼びます。

普通盆

 

作り出し盆【 つくりだしぼん 】

桐の箪笥の開き戸の内部に、入っている。着物を収納する部分を、お盆といいます。

そのお盆の形「デザイン」によって、様々な呼び方がございます。
お盆の上部側を少し削りだして、優しいカーブを施した盆を作りだし盆と呼びます。

作り出し盆

 

壺盆【 つぼぼん 】

桐の箪笥の開き戸の内部に、入っている。着物を収納する部分を、お盆といいます。

そのお盆の形「デザイン」によって、様々な呼び方がございます。
お盆の側面をこんもりと丸く丸めたお盆を壺盆と、いいます。

下記写真は、壺盆に紫檀を上部にあしらった、壺盆紫檀巻といいます。

壺盆 紫檀巻

 

宮盆 【 みやぼん 】

桐の箪笥の開き戸の内部に、入っている。着物を収納する部分を、お盆といいます。

そのお盆の形「デザイン」によって、様々な呼び方がございます。
お盆の上部と下部を削り込んだお盆を、宮盆といいます。
手の込んだ上品さが、ございます。

下記の写真は、宮盆の上部に紫檀を施しています。
宮盆

 

 

松竹梅すかし彫り盆【 しょうちくばいすかしぼん 】

桐の箪笥の開き戸の内部に、入っている。着物を収納する部分を、お盆といいます。

そのお盆の形「デザイン」によって、様々な呼び方がございます。
こちらは、松竹梅すかし彫り盆で、お盆を組み立てる前に、
すかし彫りを入れていきます。

上品で、高級な桐箪笥の、お盆に施されます。

松竹梅すかし彫り盆

松竹梅鶴亀地彫り上げ盆【 しょうちくばいつるかめじぼりあげぼん 】

桐の箪笥の開き戸の内部に、入っている。着物を収納する部分を、お盆といいます。

そのお盆の形「デザイン」によって、様々な呼び方がございます。
高級な桐タンスの内部を、飾る 松竹梅鶴亀地彫り上げ盆です。
上部には、紫檀を巻いております。

彫刻専門の伝統工芸士の手により、一つ一つ掘っていきます。
製作日数もかかる、一番高級なお盆になります。

松竹梅鶴亀地彫り上げ盆

台輪【 だいわ 】

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桐のたんすの一番下にある箪笥を載せるための高さ12から15センチほどの部分を言う。

台輪は、昔の桐のたんすでは、取り外しができたのですが、
最近の桐のたんすでは、台に本体をのせる際に、台輪を傷つける事を避けるため、
最近、固定台輪にする製造元が多く見られます。

当社の場合も着色仕上げをした後、台輪を固定する事にしております。

七宝台【 しっぽうだい 】

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高級な一部の桐タンスに採用しているデザインの台の事を、七宝台と呼びます。

見るからにデザインに凝った台輪で、丸めたり、するのにとても手間暇のかかる
作業を用します。

特別なお値段の高い桐タンスに施す台輪の事です。

ダテ【 だて 】

桐の木を自然乾燥させるために立てかけるもの。
横木に櫛状の木を付けてある。
雨にあてて、乾燥させるため。
ダテ 桐材の乾燥

標準 特大