工房だより Staff

本当にいい桐たんすの本当に見えないところ

芯材

問題です。
これはいったいなんだと思いますか?
桐のすのこ?フローリング材?まな板?・・・。

 

 

正解は、桐たんすの開き戸の芯(シン)材なんです。
工房では、戸芯(トーシン)と呼んでいます。

IMG_2054

桐扉-1

桐たんすの開き戸と言えば、あの美しい柾目のイメージですが、
なんと、この芯材にオモテとウラ2枚の美しい面材がはられています。

桐たんす-1

桐タンスが完成したら、
本当に見えなくなる部材なんです。

よーく御覧ください! 伝統の技と知恵が見えてきます。
桐たんす扉

木目の方向が、タテ、ヨコ、タテタテ、ヨコヨコ、と
いろいろな向きになっているのが、ご覧いただけると思います。

そう、扉の反りや歪みを防止するためです。
大きなキズや節のある物や、クセのある桐材は
使いません!


この戸芯造りは、まず、タテ、ヨコの元となる板を作り、
それをまた、直角方向にバラバラに切断するというようなことを何度も繰り返します。

扉の長さが、1メートル以上ある、大きな扉には、あらかじめ
兆番を取り付けるところに

桐より硬く、粘りのあるホオの木を埋め木を施す場合もあります。
ホオの埋め木

なんと!
タンス一棹、2枚の扉を造るのに8枚の板をつくる。

その手間を惜しんでいたのでは、本当によい桐たんすは語れませんね。

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