“こだわり”のご紹介
こんにちは。
桜も終わりすっかり、春らんまん。と言った感じですが、
ここ岸和田の工房も少し体を動かすと、汗ばむくらいになってきました。
さて、今回は、たんすの構造についての
“こだわり”ご紹介したいと思います。
初音の家具では、職人ひとり一人が、一つのたんすを責任を持って手作りで組上げて行きます。
鑿(のみ)、鉋(かんな)、鋸(のこぎり)、などなど、
ごらんの様な手道具を使って、板と板とを組立てるための“ほぞ”を作っていきます。
ご覧ください!!
大阪泉州、初音の桐たんすのこだわりの一つ、あり組みです。
機械には出来ない僅かな傾斜を付けることで、組み上げる時に叩き込むほどに、
しっかりと食いつく、伝統的な組継ぎ技法で、
天板と胴板の接合など、たんす本体の重要な部分を組立てる場合使用します。
さらに、こだわりはあり組みだけではありません。
胴付き(どうつき)、です。
写真は背板(裏板)をつける前にたんすの裏側から取った写真です。
胴板にみぞを掘って、そこにタナ板がはまるようになります。
この“胴付き”は組上がってしまうと見えません。
しかも、掘ったみぞにスポッとはまるのではなく、あり組みと同じように
ギュギュとはまるように一枚一枚、職人が加減を見ながら加工していきます。
昔ながらの手作業で職人が、組立てるための“ほぞ”を加工して
いるのは、全国的に見ても珍しいと思います。
こうして、一枚一枚手間隙をかけて加工してやっと組立てに掛かります。
たんす本体一本分の部材がこちら。
まるでプラモデル。
もう、この写真に説明は要りませんね。
大阪泉州、初音の桐たんすは、職人がこだわりぬいて作った桐たんすなのです!
ほかにも、こだわりを語りだすときりが無いのですが、また、このページで
お伝えしていきたいと思います。
昔ながらのこだわりの手仕事を不器用にも守り続ける職人の“思い”
感じていただけたら幸いです。