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桐箪笥作りを支える道具達 鑿 (のみ)

2018年4月21日 | 工房だより | コメント:0

こんにちは。職人の粟田です!
今回の工房だよりは
桐箪笥作りを支える道具達
鑿編です。
鑿!のみと読みます。

コチラが現在私の使っているノミ。

それぞれ刃の幅が違います。
刃幅1寸(30㎜)から1分(3㎜)まで合計7本
23年前、先代社長に一寸(イッスン)と6分(ロクブ)の2本のノミを買ってもらったのがはじまり。

ノミは木に穴を掘るための道具。
掘りたい穴もさまざま…。

一本づつ、一本づつ買い足していきました。
このラインナップに落ち着いたのは15年くらい前でしょうか。

ほとんどが兵庫県三木市で作られたノミです。

鍛冶屋さんの銘もいろいろ
正繁 高芝 黒田 大内
どれもその鍛冶職人の銘入り。プライドを感じますね。

私のこだわりはノミの形。
刃の甲の部分が山形になっている。

山形、三角形になってるのわかりますよね。

しのぎのみ、うめきのみと呼ばれる種類なんです。

大阪泉州桐箪笥と言えばやはりこちらのアリ組

このアリ組にはこだわりの鑿、が最適なんです。

そう、アリ組も三角だからノミも三角。

写真のように三角の端同士が干渉しない。


埋め木のみでない場合は
自分でノミの端っこを加工することもあります ↑

当然、切れ味も大切。
桐は非常に柔らかいので刃物が切れていないと
木の繊維がつぶれてしまう。

特にホゾを抜くときは必ず刃を研ぎます。

長年使っていくと
鉛筆が短くなってのと同じ要領で

ノミも当然短くなっていきます。

写真のようにだんだんと。
へっていく事を
職人言葉でちびって行くと言います。
一番右の鑿はもう使っていません。

私、職人歴23年、
ちびらした鑿はまだこの一本だけ
使わないけど捨てれないものです…。

これは名人、藤原さんの残していった鑿…。

この道60年…。

何か語り掛けてくるような道具です。

これも捨てられません。

はて?私は
あと何本鑿をちびらせるんかな…?

桐箪笥作りを支える道具達
こだわりの鑿のご紹介でした。

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