職人ブログ

箪笥職人が工房からお届けします

手間がかかるほど好きなんです。

2017年2月21日 | 工房だより | コメント:0

こんにちは。職人の粟田です。
2月、寒い日が続いていますが、
日中の日差しには春を感じます。
大阪泉州、こだわりの桐たんす工房からお伝えします。

さて、今回はこれ。
 

桐材に埋もれて出番を待つ赤黒い木。


紫檀(したん)です。
紫檀、どんな木か?
さらりと特徴を、
唐木と呼ばれ、古くは中国から伝わってきた木材。
産地はビルマ、ミャンマーあたりから。
とにかく硬い。重い。
比重は1,1くらいあります。
だから水に沈みます。
やってみました。

その紫檀、桐たんすにはよく使われてきました。

豪華です。
主張してます。

大阪弁で言うと、
シュッとしてるというか

しまりが出ますわな。

桐たんすにこのように紫檀を施すのは大阪泉州桐箪笥の特徴。
といってもいいと思っています
あと、紫檀もいろいろありまして、手違いシタン、ローズウッド
うちではこだわって最高級の本紫檀を使ってます!

でも最近は紫檀の出番も減少傾向
紫檀をあしらった桐たんすは最高級の証。
紫檀を扱う職人は一流の証…。

さてさて、久々の紫檀入りのお仕事です。
こちら衣裳盆のウワバに紫檀を張ったもの。
まずは荒仕上げ。

で、出てきたこの道具
立つ鉋(たつがんな)といいます。
いつもの鉋とは違います。
先ほども言ったとおり、紫檀はとても硬い木ですので
普通の鉋では削れません。



ですので、このように90度以上の角度に刃を仕込んだ
鉋が必要なんです。

鉋屑もこんな感じです。

スクレイパーのように削り取る感じです。


次は胴巻といわれる部分
天板、地板のそれぞれ3方に紫檀を接着します。
それも一本の紫檀材を曲げ木してというところが
こだわりです。

曲げ木するところは写真撮るのを忘れてしまいました。
伝統の技で曲げ木したものを、伝統の技で接着します。
そして乾燥したらまた仕上げていきます。



でまたまた出てきたこの道具

普通の鉋で削っていると思いきや。
いやいやこれも紫檀用の鉋
刃の仕込み角度が違います。


普通の鉋(奥)より紫檀用の鉋(手前)の刃が
立っているのがお分かりですね。
刃を矩(かね)勾配(45℃)に仕込んだ鉋です。


このように削りたい量で鉋も使い分けています。
もっと言えば刃物の研ぎ方や
研ぎのの角度も変えているんです。

こだわりと言うか、こうしないと収まってくれない
材料なんですね。



紫檀を扱うのは非常に手間がかかります。

うちの工房で使用される木材。
99,9%桐です
紫檀が、0.0何%が解かりませんが、
こんなに出番の少ない材料にもかかわらず
工房にあっても、商品になっても



存在感がある紫檀。
職人泣かせの紫檀、
手間暇にこたえて奇麗に仕上がってくれる紫檀

私、好きなんです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

標準 特大