選手交代。 こだわり桐たんす職人による工房だより
こんにちは。
大阪岸和田、初音の桐たんす 工房だよりです。
工房で「高速」と呼んでいる、この機械。
桐材を切断する機械。
刃が高速で回転しているのでそう呼ぶのでしょう。
刃は動かず、刃に対して平行にテーブル部分が前後に動きます。
ということは、桐材を直角に切断できる。はず…。
レール上をテーブル部分がまっすぐ動いてくれます。
ということは、桐材がまっすくに切断できる。はず…。
たしか約20年前、私が工場に入った頃、
「もうこの高速アカンわ。」と、父が言ってたはず…。
とにかく、テーブルが重たい!
体重をかけて、腰を使て押さんと動きません。
たまに笑けてしまします。
それでもさすが、初音の桐たんす職人集団。
直角でないのを加味して、まっすぐでないのを加味して、
最後は手仕事で調整しつつ、
機械にも手を加えつつ、だましだまし。
機械本体に銘板がありました。
静岡市浜松、石津製作所、昭和47年製
私よりちょっと先輩。と考えると「まだまだ、イケルやないかぇ!」
でもまぁ、センド、使われてきたのでしょう。
選手交代です!!
大型機械ですのでユニックを使っての搬入です。
機械屋さん、若手の職人総動員。
餅は餅屋、機械屋さん上手いことやってくれます。
それでも朝から始めて、夕方までかかりました。
総重量300キロ
価格は480万!!
新しい機械の銘板によりますと...。
こちらも静岡県浜松市、東海製作所
昭和60年製...。
価格は、当時の値段です!!
オーバーホールしてもらってます。
ブルーの強化プラスチックの刃口いいですね。
テーブル盤、軽いです。
片手でシューッと動きます!
まっすぐ切れます。
直角の精度、バッチリです。
音も静かになりました。
これまた、いい仕事ができそうです!
大事に使いましょう!!