職人ブログ

箪笥職人が工房からお届けします

桐そのものを買う。

2012年5月25日 | 工房だより | コメント:0

こんにちは、職人のあわたです。

昨日は、桐たんす屋には欠かせない、桐の木、
桐の原木の買付けに専務と二人で行ってきました。

良質な桐の原木
桐の丸太が山のように積まれています。

この中から、「これとそれとあの長いやつ、ちょーだい!」
と言うのでは、 ありません。

このようないくつかの桐の木を積んだ「山」があって、その山を見比べて、
よーく目利きして、その山ごと買うのです。

普段の買い物でたとえるなら、スーパーで「いちご」を買いますよね。
そのときやっぱり、パックの裏、見てしまいますよね。
「上はきれいなの並べてるけど、傷のあるのが下になってないか?」
いちごは500円の買い物ですが、桐の木がこれだけの数になると500万円
を軽く越える買い物ですので 目利きは非常に重要、真剣そのものです。

桐の原木の目利きする専務の田中美志樹
今回は、上の写真の桐の山を買いましたが、
続いてその桐の木を一本一本
製材してもらう(言うなればスライスしてもらう) ”厚み” を指示していきます。

製材する挽き方を指示する専務さん
上の写真がそうです。
その木の姿、木目の様子 から判断して、この木はこの方向に何ミリの厚さに
製材をすると言う、指示をチョークで書いていきます。

ここで、長年培われてきた「職人のカン」が生きてきます。
このときもうすでに、「この木はたんすのこの部分に使う !」ということ
を決めているのです!

いちごの話にもどりますが、目利きしたいちごも食べてみないとアタリかハズレかわからない
のと同じで、桐の木も同じことが言えます。

「この材料はいい買い物やったな~」と、思えるのは、
この材料がたんすになる、約2年後のことなのです。

また今回の材料が、製材を終えて工房に入ったらブログにアップさせていただきます。

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