職人ブログ

箪笥職人が工房からお届けします

年の功には勝てません。

2015年4月30日 | 工房だより | コメント:0

大阪岸和田の初音の桐たんす工房。

工房だよりです。

約2年前の工房だより、

、「伝統工芸士、粟田秀男が経済産業大臣表彰を受賞しました。」でもご紹介しました工房一のベテラン職人、粟田秀男さん。

粟田さん
社内では、「ひでさん」と呼ばれ親しまれています。

御年78歳! この道62年!!

近年は週3日ほど出勤してもらっておりましたが、さすがに最近は足腰も弱くなり、実は、昨年末で退職されています。

 が、今でもたまに工房に顔を見せに来てくれます。
しかも、最近は気候がよくなったせいか、よく来てくれます。

 秀さんの自宅は歩いても来れる距離にあります。

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が、自転車で登場です。

「やってるか~」の声で入ってきます。

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で、定位置のイスにちょこん。
「テレビの守りしちゃあーてもシャーないわ」←岸和田弁

とポツリ。

 あと、なんと工房にはこの春から2人の新人が職人見習いとして入社してくれています!

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秀さん、この2人にも興味津々です。
はじめは、黙って見ていたのですが、黙っていられません。

新人指導

「ちゃうちゃう、これをこないして、シューっと」

直接指導が入ります。

今にも鉋を持ち出してシューっと実演の勢いです(汗)

新人指導

ひとしきり、説明したら私のほうを向いて、

 秀さん:「指導者はだれや」とニヤリ。

私:「ハイ、ちゃんと指導しときます」

 私:「新人になんか一言、言うちゃって!」

秀さん:「んー…。わからん事あったら、何でも聞いたらええ。
何でも聞いたらええんや!」

さすが、大ベテラン、いい一言を言ってくれました。

人に何かを教わるときって聞きにくいものです。
怒られるんじゃないかとか、
そんな事も知らんのかと思われるとか…。

時には自分のプライドが邪魔したり...。
いろいろ考えてしまいますよねぇ~。

対して、

教える側、つまり聞かれる私もそう。
切羽詰まった時だけじゃなく細かなことでも積極的に聞ける
なんでも聞ける、聞きやすい雰囲気も心がけておかないといけませんね。

日々、自分の至らなさ、未熟さに反省をしております。

 新人の為に言ってもらった一言のはずが、
なぜか私の胸に突き刺さってきました。

 深イイ言葉を残していったあとは、

P1050292
「やってるか~」っと、各所を巡回です。

新人指導

一通り巡回が終了したら、
またくるわよ―。」
で帰って行きました。

 またくるわー


秀さん、いつまでもご元気で、ご指導のほど、

よろしくお願いいたします!!

 

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