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桐たんすの精巧なる図面 PerⅡ

2013年12月12日 | 工房だより | コメント:0

こんにちわ。工房だよりです。

今回は、前々回の「桐たんすの精巧なる図面」
その続編と言いましょうか、
あの図面を受け取った職人は、
実際にどう進めるのかのお話をさせていただきます。

 

図面 (1)

そうです!このラフな図面を渡されて、
職人がまず第一にすることが、

 

杖を作ることです。
これです。

tue-1

うちでは、職人言葉で、“つえをもる” と言います。

tue-2

木の棒にたんすの縦方向の動きを書き出す。作業です。

実際に完成したたんすの横に持ってくるとこんな感じです。

地割地割ー2

引出し、タナ、引出し、タナ、引出し、天板と

この杖を元に、木取りの作業などでは、
背板、や胴板などの各部材が実際とれだけの長さ必要かが
分かるようになるわけです!

また、木地作りの作業では、たんすに重ね目のある場合、
ここで切断すると言うことも、この杖が基準となります。

切断

同じたんすのように見えても、
台輪や引出しの深さ高さが違っていたりするので。

たんすを作る初期の作業において、あらゆる基準となり、
この杖は欠かせない物です。

この杖を保存しておけば、1年後、5年後となっても
同じ物が出来るということになります。

ですので結構、杖がたまっってきます。
何十年も前の杖も残っています。
古い物を見つけるとしばし見入ってしまうことも…。

杖
こんなんも作ってたんやー、と。歴史を感じます。
杖-2

あと、うちでは、つえ と呼びますが、工房によっては、
盛り付け棒、ばか棒などと呼び方もさまざまあるようです。
大工さんも使うみたいですし、家の杖、一度見たいものです。

その辺も興味深いところですね。

最後、少し話しそれましたが、

職人は、杖がないと前に進めない、というお話でした。

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