社長ブログ President

こだわりの桐箪笥の社長ブログ 3月3日は雛祭り(桃の節句)です。平成最後の今年は雛人形を飾りました。

3月3日は雛祭り(桃の節句)ですね、今年我が家にあるひな人形を久しぶりに飾りました。理由は、2月の初め寝ているときに、お雛様が箱から出して欲しいという内容の夢をみたのです。

これは大変、以前から気にはなっていたのですが、娘たちも大きくなったのと、お雛様を飾ったりなおしたりすることが、大変な作業のためこの10年くらいは飾らなくなりました。

その夢を見ていつお雛さんを出したらいいかネットでスタッフさんが調べてくれたら、雨水の日で先月の2月の19日にだしたらいいそうです、
なんとその日は私のお休みの日と重なりこれは絶対に飾らなくてはならないと思い長男に手伝ってもらって飾りました。

 

本邦初公開 これが私ども桐箪笥屋のひな人形です。
飾り方はこれから説明します。

大きな段ボール4個になおしています。まずは台の設置から

昔長い間飾っていたので、組み方を覚えています。説明書を読まずに次々飾っていくので長男も驚いていました。

家具のそうですが、カリモク家具の椅子の分解やセルタス家具の組み立てやデスクの組み方も説明書なしでも組立が出来るようになるのが、プロの家具屋の仕事です。

段を組み立ててから板を取りつけてゆきます。


雛台ができて、次は赤い毛氈(もうせん)をかけていきます。


このように、


毛氈(もうせん)は下からバランスよく揃えてから上側にかけていくのがコツなんです。毛氈の両端を赤いヘアピンで留めていくのです。


いよいよ箱から道具やお人形をだします。

 


カビなどがきていないか、ドキドキです。

 



台を置いてから、親王さまと親王妃のお内裏雛(だいりひな)を恐る恐るお出ししました、
「良かった、どうもなってなくてご無事で、」


丁寧に直していたからでしょうか、美しいままでした。


懐かしの説明書です。時代を感じるレトロなカタログ!
雛人形を飾るには、できれば上段のお内裏様から飾っていくのがいいのです。

なぜなら7段かざりの場合 上から飾る方が誤ってなにかを落としたりしても下の飾りや人形を傷めないからです。

 


置き方は、この写真のように現代風の置き方で飾らせていただきます。

京都や関西の一部の地域ではお内裏様やお雛様全体が左右逆になるのです。

 


仕丁の三人です。久しぶりです。

 

右大臣 左大臣 五人囃子 三人官女


懐かしいです。みんなご無事で、

 

 

それぞれにお道具を持ってもらいます。

 

この置き方も親王様が右にいらっしゃる
置き方で下のお人形の左右が全部わってきます。



これがまた大変です。

 


亡き義理のお父さんが大金を出して買ってくれた
思い出のひな人形です。

 


今でも買いに行ったときの事をよく覚えています。

 


お雛様の着物の色や柄にもこだわりました。

 


購入する際にそれぞれのお着物の色合いによってお雛様の印象が違ってました。

 



この細やかな細工に感動した事を覚えています。

 


桐箪笥の社長としては、このお道具にもこだわりました。

おおきな豪華な箪笥でしょう。細部にも細かな絵や細工で飾り付けられています。
桐箪笥の社長としては、塗りの箪笥より、桐の箪笥のお道具があったらいいのですが、・・・・

 


以前と変わらない光沢で金の部分も変色してなかったです。よかったです。


桐箪笥屋なので、お雛様の道具も他にあまりないような道具を選ばせていただきました。

自分でお金を出さないのに、勝手な事を言わせていただき申し訳ございませんでした。

その当時からの私の物へのこだわりは変わっていません。

 

お道具にも表と裏がありまして、このような美しい絵が入っているのが正面になります。


そこを意識しないと、きちんと飾れません。


それぞれに表側と裏側があります。



この牛が二頭で御所車を曳いている事がとても気にいりました。

 


 

私にとっても凄く思いでのあるひな人形です。
2人の娘の成長を願って大きくなるまで飾りました。
今でもいくつになっても親ばかですが、こどもの幸せを願っています。

 


1つ1つ丁寧に絵を描いてくれています。

 


 

 

こちらが、お内裏様です。

 

 

沢山のひな人形の中からこのお顔が気に入って選ばせていただきました。

お顔も現代風のお顔もありますが、このお顔が凛々しく上品だったので・・・


親王妃も親王様と良く似た美しいお顔をされています。


お内裏様だけでも毎年飾らないといけませんね。
ところで、皆さんはお内裏様といえばこの、おびな、めびな様のことを言うのですよ。左がお内裏様とお雛様ではありません。

このお二人でお内裏様(だいりさま)なのですよ。

童謡の「うれしいひなまつり」の2番の歌詞が間違っているのです。
お内裏様とお雛様 ふたりならんですましがお・・・・です。
作詞したサトウハチローさんが間違えたんです。

もう とんでもない間違えです。
後で間違いにきづいたのですが、「あとの まつり

 

お内裏様はこのお二人の事で、
お雛様とは雛人形全部の事をいいます。

みなさん 是非 覚えておいてくださいね。

 

お内裏様の並べ方ですが、日本古来は親王様が右側が当たり前でした。ではなぜ向かって左側が親王様になったかといいますと、

所説ありますが、

江戸時代までの日本の礼法では、左(向かって右)が上座でしたが、明治時代になって欧米のマナーが日本に入り、現在では右(向かって左)が上座に定着しました。

昭和3年の昭和天皇の御大典(即位の式)のお写真で天皇が皇后の右にお立ちになったことから、おひなさまもその影響を受け、男雛を右上座に飾るようになったそうです。

しかし京都のように古い習慣を大事にする土地では、現在も昔風に左上座で飾っています。ですから向かって右側に親王様を飾るのです。

まぁこうして、久しぶりにおひな様を出して飾りましたが、やはりいいものですね、平安時代から続く
華やかな昔からの日本の伝統を感じます。

日々の忙しさに理由をつけて怠慢な生活をしている自分を反省しました。

 


来年からは、娘が嫁に行くまで毎年飾るように、頑張ります。

もうすぐになおさないといけませんね。(笑)

今年はせっかくだから少し長く出しておきます。

お雛様は、なおす方が飾るより手間がかかります。


でも久しぶりに華やかな桃の節句を迎える事が出来ました。

夢に出てくれたのは、
日本の伝統文化をあらためて感じるようにとの仰せであると思いました。

そして娘の成長をあらためて感謝するよう、私への戒めでもあるように思いました。

本当に良かったです。お雛様も喜んでくれているように感じます。

娘たちも言葉にはしませんが、少し喜んでいるようです。

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2 コメント
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熊次郎

お雛様、飾るのも片付けるのも大変ですね。
妻にも、この力作の投稿を見せました。
我が家もかなり長い間出していないような…、でも来年は出すような気がします。
季節の行事を楽しむ、そんな余裕がほしい今日この頃です。

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